日本は四季折々の風物詩が魅力的な国であり、それぞれの季節に合わせた行事や二十四節句があります。
毎年同じ時期に他の人たちと同じ経験や時間を過ごすことで、自分自身を取り巻くさまざまな出来事に気づき、充実した経験を得ることができます。年中行事は、私たちの暮らしや人生に彩りを与えるものなのです。
暦を眺めることで、日常の生活にも色鮮やかな日本の文化が浮かび上がります。 今回は、5月に行われる行事や風物詩、二十四節句に焦点を当て、その魅力や歴史についてご紹介します。
皐月とは
その由来は諸説あり「サ」は山の神様を意味し春になると山からおりて田の神(サ神)となります。この時期、稲作をいそしむ月であることから「サ月」=「皐月」となったと言われています。
5月の二十四節気
二十四節気は、春・夏・秋・冬の各季節をさらに細かく区分けするもので、季節の移り変わりを示すものです。5月には、「立夏」と「小満」という2つの節気があります。
立夏
立夏は5月6日頃に訪れるとされており、暦の上では夏の始まりの時期です。
生き物が活発に動きだし、夏の始まりが感じられる頃です。
新緑が美しく、爽やかな風が吹くこの季節は、初夏の訪れを感じられるとともに、一年の中で最も過ごしやすい季節の一つと言われています。
小満
小満は5月21日頃に訪れるとされており、草木が力強く萌え広がり、あらゆる生命が活き活きと成長する頃。
秋に蒔いた麦の穂が実を結び、ほっとひと安心する気持ちから「小満」となったという説もあります。暖かい地方では、前年に蒔いた麦の収穫がはじまるのもこの頃です。
5月の年中行事と風物詩
八十八夜
立春から数えて88日目が、雑節のひとつである「八十八夜」です。
“八十八”という字を組み合わせると「米」という字になることから、様々な農作業の目安とされてきました。
また、「米」の字に通じるは八十八は、末広がりの縁起の良さもあり、古くから豊作を願う日ともされいます。この日に摘まれた新茶は、冬の間に栄養をたっぷりと蓄えており、長寿のお茶・縁起物とされています。この時期にしか味わえない新茶の香りも楽しみたいですね。
端午の節句
端午の節句は、男の子の健やかな健康を祈願する行事です。菖蒲が「尚武」「勝負」に通じるこちから、江戸時代の頃から男の子の節句とされるようになりました。古代中国の邪気を祓う風習として、菖蒲を軒下に飾ったり、菖蒲湯につかったりして邪気祓いをする風習が日本に伝わりました。
いかがでしたでしょうか。日本の5月にはさまざまな行事や二十四節気があります。それぞれの行事や季節の二十四節気を意識して過ごすことで、季節の移り変わりをより深く感じることができ、心豊かな毎日を過ごすことができます。
これからも、日本の四季折々の風物詩や行事を、こちらのブログでご紹介していきたいと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※由来には色々と諸説あるものがあります。ここでご紹介しているものは、私が素敵だなと思ったものを独断で選び記載していますのでご了承くださいませ。
よくある質問
5月の日本の主な行事やお祭りは何がありますか?
5月には、八十八夜や端午の節句などの行事があります。
2024年の八十八夜はいつになりますか?
2024年の八十八夜は、5月1日(水)となります。