1月(睦月・むつき)日本の行事と二十四節句を楽しもう!歴史と魅力を解説

1月(睦月・むつき)日本の行事と二十四節句を楽しもう!歴史と魅力を解説
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日本は四季折々の風物詩が魅力的な国であり、それぞれの季節に合わせた行事や二十四節句があります。

毎年同じ時期に他の人たちと同じ経験や時間を過ごすことで、自分自身を取り巻くさまざまな出来事に気づき、充実した経験を得ることができます。年中行事は、私たちの暮らしや人生に彩りを与えるものなのです。

暦を眺めることで、日常の生活にも色鮮やかな日本の文化が浮かび上がります。
今回は、1月に行われる行事や風物詩、二十四節句に焦点を当て、その魅力や歴史についてご紹介します。

睦月とは

一年の始まりであるお正月に家族や親戚が集まり、睦み会う(互いに親しみ合う・仲良くする)ことから「睦び月(むすびつき)」となり、それが「睦月」となったといわれています。

睦月には、家族や友人などと仲睦まじく過ごす意味合いが込められています。大切な方々と新たな年を祝い、この一年がより良い年になるようにと願いが込められた月です。

1月の二十四節気

二十四節気は、春・夏・秋・冬の各季節をさらに細かく区分けするもので、季節の移り変わりを示すものです。1月には、「小寒」「大寒」という2つの節気があり、いずれも寒さが厳しくなる時期を表します。

小寒

小寒は1月5日頃に訪れるとされており、「寒の入り」といわれ、これから更に寒さが厳しくなる頃です。

小寒の時期には「寒中見舞い」という独自の挨拶が行われることが一般的です。友人や知人に寒中見舞いのはがきを送ることで、健康と元気を願っています。

大寒

大寒は1月20日頃に訪れるとされており、1年間で最も寒さが厳しくなる時期です。

立春からはじまった二十四の節気の最後がこの大寒。「三寒四温」という言葉のように、厳しい寒さが3日続くと、その後の4日は暖かくなり、寒い中にも少しだけ春の気配が感じられ、ふたたび春がくることの喜びをもっとも感じることができる時期です。

大寒

1月の年中行事と風物詩

1月にはいくつかの年中行事が行われます。祝祭日や伝統的なイベントなど、その時期を象徴するさまざまな行事があります。

新年・元旦

1月1日は新年・元旦として祝われます。家族や親戚が集まり、一緒におせち料理やお雑煮を囲んで過ごすのが一般的です。また、初詣に出かけて神社や寺で新年のご利益を祈る姿も見られます。

新年の3日間(1月1日~3日)は正月と呼ばれる期間で、企業や学校などが休暇に入ることが多いです。正月の期間は家族が顔を合わせる機会が増えますので、親しい親戚や友人と交流する機会としても利用されています。

初日の出

「初日の出」にはいくつ由来があり、その一つが年神様をお迎えする風習とされています。古来の日本では、初日の出とともに年神様がきて、穀物を豊かに実らせてくれると考えられていました。

初日の出を拝んで年神様をお迎えすることで、1年の穀物の豊かな実りを祈る風習として「初日の出」を拝むようになったといわれています。

初日の出

人日の節句

1月7日は、七草粥を食べる風習があります。七草を刻む動作に合わせて“唱え言葉”を口にし、まな板を打ち鳴らしながら歌うのは、農作物の天敵である鳥を追い払うためとする説や、人日の夜にやってくる妖鳥を追い払うためとする説があります。

鏡開き

お正月の年神様へのお供えの一つの鏡餅。鏡開きは、年神様へお供えしていた鏡餅を下げていただく日本の風習です。

鏡餅を年神様の宿る鏡に見立て開くことで、年神様をお見送りし、年神様の力を宿した餅を食べ、一家の繁栄と無病息災を古来から願ってきました。縁起を担ぐため刃物などでは切らず、木槌などで割り、これを「開く」と表現したといわれています。

鏡餅とその意味

鏡餅は、お正月に神様にお供えするためのもちで、円い形が家族の円満や繁栄を象徴しています。また、もち自体が古くから弥栄を願って食べられてきた食材であり、餅を重ねることで幸せが重なることを意味しています。

鏡餅

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いかがでしたでしょうか。日本の1月にはさまざまな行事や二十四節気があります。それぞれの行事や季節の二十四節気を意識して過ごすことで、季節の移り変わりをより深く感じることができ、心豊かな毎日を過ごすことができます。
これからも、日本の四季折々の風物詩や行事を、こちらのブログでご紹介していきたいと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※由来には色々と諸説あるものがあります。ここでご紹介しているものは、私が素敵だなと思ったものを独断で選び記載していますのでご了承くださいませ。

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よくある質問

1月の日本の主な行事やお祭りは何がありますか?

1月には、新年・元旦、成人の日、鏡開きなど、さまざまな行事が行われます。

1月にある二十四節気は何になりますか?

1月には「小寒」と「大寒」という二つの節気があります。これは寒さが本格化する時期を表しています。

小寒と大寒の違いは何ですか?

小寒は1月5日頃に訪れ、寒さが本格化する時期を表します。一方、大寒は1月20日頃に訪れ、1年で最も寒さが厳しくなる時期です。

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