二十四節気の「芒種(ぼうしゅ)」は、6月6日頃に訪れます。初夏を迎え、田んぼには緑の苗が植えられ、あちこちで蛍が飛び始める頃です。
今回は、芒種についてご紹介します。
芒種の意味・由来
芒種は、6月6日頃に訪れます。
「芒種」は、「芒(のぎ)」と「種(たね)」の二つの漢字から成り、「芒(のぎ)」とは、麦や稲などの穀物の穂先にある針のような毛のことです。つまり、「芒種」は、芒のある穀物の種を蒔く頃という意味になります。
芒種の頃の気候
芒種に入ると、梅雨の訪れとなり、高温多湿な日が続きます。日照時間も長くなり、植物の成長が盛んになる時期です。
各地では田植えが本格化し、緑あふれる田園風景が広がります。また、蛍や紫陽花など、初夏らしい風物詩も楽しめます。
七十二候
芒種には、七十二候と呼ばれる、さらに細かく季節を分けた三つの候があります。
螳螂生(かまきりしょうず)
カマキリが生まれ始める頃。
腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)
蛍が生まれ、飛び交う頃。
梅子黄(うめのみきばむ)
梅の実が黄色く熟す頃。
芒種の年中行事や風習
芒種の頃の風習をご紹介します。
・入梅
入梅(にゅうばい)雑節の一つで、暦の上では、梅雨が始まる日とされています。