二十四節気の「穀雨(こくう)」は、4月20日頃に訪れ、春の最後の節気です。
今回は、穀雨についてご紹介します。
穀雨の意味・由来
穀雨は、4月20日頃に訪れます。
穀雨の語源は、「百穀を潤す春に降る雨」の“百穀春雨”という意味です。この時期には、春らしい陽気な雨が降り、田畑の作物や山菜の成長を促します。
穀雨の頃の気候
日中は暖かくなり過ごしやすい陽気になり、初夏への移り変わりを感じる頃です。
七十二候
穀雨には、七十二候と呼ばれる、さらに細かく季節を分けた三つの候があります。
葭始生(あしはじめてしょうず)
葦(よし)が芽吹き始める頃。水辺の風景が初夏へと移り変わっていく様子を表しています。
霜止出苗(しもやんでなえいづる)
霜が降りなくなり、田植えが始まる頃。田園風景が活気に満ち溢れる様子を表しています。
牡丹華(ぼたんはなさく)
牡丹の花が咲き始める頃。華やかな色彩が初夏の訪れを告げます。牡丹は夏の季語で、春の終わりを惜しむように咲き、夏へと季節の橋渡しをしてくれます
穀雨の年中行事や風習
穀雨の頃の風習をご紹介します。
・八十八夜
穀雨の時期にあたり、立春から数えて八十八日目にあたる夜のこと。この夜に摘んだ茶葉は「八十八夜茶」と呼ばれ、縁起が良いとされています。