3月は、4月からはじまる新しい生活の準備などで、日々忙しい生活を過ごされているの皆さんも多いのではないでしょうか?
そんな慌ただしい日々の中でこそ、自然と繋がることはとても大切なことです。
日本には四季があり、古くから自然界全てのものに神が宿る、“八百万の神”という考え方から、自然に対し畏敬の念を抱いていました。
昔は意識をしなくても、大自然の中で自然と人は繋がることができました。その季節ごとの香りを感じ、目で見て感動し、肌で風を感じ、鳥のさえずりを楽しみ、自然の素晴らしさを五感で味わいながら、自然のリズムの中で、私達も自然の一部として心豊かに暮らしてきました。
しかし、現代では自然とかけ離れた生活を過ごしているために、季節も昼夜の時間も曖昧なまま、心身のバランスを崩してしまい、ストレス状態になっている方は多いのではないかと思います。
そこで今回は、忙しい毎日を過ごされている皆さんが、自宅でも自然の持つ力を感じながら、心も体も休息できる香り、“マージョラム”をご紹介します。
メンタルバランスを整え、心を休める
マージョラムは、自律神経系のバランスを調えてくれる香り。悩みごとや思考で頭がいっぱいになり神経が疲れ切っている時や、緊張によって心と体が強張った時に、温かみのある甘さの香りが、副交感神経を優位にし、心と体を緩めリラックスさせてくれます。
また、“心身を温めてくれる香り”とも言われているマージョラムは、緊張や不安、孤独を感じる時に、冷え切った心を温め、癒しももたらしてくれます。眠れない夜にもおすすめな香りです。
体をゆるめてリラックスされてくれる香り
古代ギリシャ時代には、薬草として使われてきたマージョラム。
体を温めて、緩める作用があることから、新陳代謝を高めて血流を良くし、冷えやむくみを取り、疲れが溜まった体を癒してくれます。また、筋肉痛にもよいので、運動の後のケアにもおすすめです。
幸せをもたらすマージョラム
マージョラムは、古代ギリシャ時代に美と愛の女神アフロディーテ(=ヴィーナス)が創造したとされるハーブ。学名の“Origanum”は、ギリシャ語のoros(山)とganos(喜び、素敵なもの、誇り、輝き)の意味を持ち、古代ギリシャ時代では幸せをもたらすハーブとして愛されてきました。
information
学術名 | Origanum majorana |
科名 | シソ科 |
主産地 | フランス エジプト 他 |
抽出部位 | 花穂 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
今回は、マージョラムをご紹介しました。心と体に力が入っているなと感じたら、このマージョラムの香りを試してみてくださいね。