2月3日の立春を迎えると、暦の上では春ですね。
春になるとたくさんの植物が芽吹き、花を咲かせていきます。
その花にはそれぞれに花言葉(メッセージ)があり、366日すべてに誕生日花があることをご存知でしょうか?
誕生日花の由来を調べてみると様々な諸説がありますが、ギリシャ・ローマ時代の神話からきているともいわれています。古代ローマの人々は“自然界にはそれぞれに神がいる”と信じ、花にも神秘的な力があり神からのメッセージを宿すと信じていました。古来から受け継がれてきた花からのメッセージに思いを馳せ、好きな植物やご自身の誕生花のメッセージを調べてみるのも面白いですよね。
そこで今回は、2月といえばバレンタインデー。そのバレンタインデーの日にちでもある2月14日の誕生日花、カモミールの中から、「カモミール・ローマン」をご紹介します。
バレンタインの由来を調べてみると、同じくローマ時代からきていて、その日は“女神ユノの祝日”とされていました。女神ユノは女性の守護神と言われ、カモミールは女性のためのハーブ。“女性”という共通点がある2月14日という日。なぜカモミールが2月14日の花言葉になったのかに思いを馳せてみると、古代ローマの人々の思いに触れることができるかもしれませんね。
傷ついた心を癒し、やさしく包みこむ
カモミールは、踏まれれば踏まれるほど丈夫に育つことから、“逆境に耐える・逆境から生まれる力”という花言葉があります。また、この香りには心身ともにリラックスさせる効果があることから、“あなたを癒やす”といった花言葉もつけられています。
そんな花言葉を持つこの香りは、ヨーロッパでは古くから民間療法で使われてきました。深い悲しみや怒り、不安や緊張・恐怖などの感情を解きほぐし、心を深く落ち着かせてくれる優しい香りです。この優しい香りは、理由がわからない寂しさに襲われた時やインナーチャイルドを慰め、そっとやさしく包み込んでくれるます。
安心感からありのままの自分を受け入れる
カモミールは、“太陽神経叢(たいようしんけいそう)”に働きかけ安心感を与えてくれます。太陽神経叢とは、ヨガなどでよ聞かれる方も多いのではないでしょうか?太陽神経叢は、第3チャクラの場所で、みぞおちあたりにある自律神経と消化器の働きを整えるところを指します。
消化器はストレスに反応しやすい臓器です。
日々の生活の中で胃がきゅーっと締め付けられた経験をしたことはありませんか?胃が緊張しているということは、自我が緊張をしているとも言われています。
「自分がなんとかしなければ」と過度な責任や緊張を背負ったり、自分らしさを見失った時の落ち込み、嫌悪感、不安な気持ちを生み出すと言われています。そんな時、カモミールの香りが緊張を緩ませ、自分への安心感を与え、ありのままを受け入れることをサポートしてくれます。
女性の強い味方のマザーズハーブ
カモミールは“マザーズハーブ(母の薬草)”と言われ、女性に嬉しい万能ハーブ。精神面で母のように優しく包み込んでくれるカモミールですが、美容や健康もサポートしてくれます。
女性ホルモンを整え、女性特有の症状を和らげてくれるとともに、血流をよくし代謝をアップします。植物オイルで希釈して体をアロマトリートメントをするのも良いですが、カモミールティーにして飲むのもおすすめ。その際は、カモミール・ローマンは苦味が強いので、カモミール・ジャーマンの方が飲みやすくておすすめです。
information
学術名 | Anthemis nobilis Chamaemelum nobile |
科名 | キク科 |
主産地 | イタリア フランス 他 |
抽出部位 | 花 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
今回は、「カモミール・ローマン 」をご紹介しました。もうすぐ“バレンタインデー”ですね。バレンタインは好きな人へ愛を伝える日ですが、カモミールの持つメッセージ、“あなたを癒やす”を思うと、“自分への愛を伝える日”でもあるのではないかと思います。今年はいつも頑張っている自身へも、愛を伝えてみてはいかがでしょうか?
カモミールQ&A
カモミールの花言葉は何ですか?
花言葉は、「逆境に耐える」「逆境で生まれる力」「清楚」「あなたを癒す」「仲直り」などがあります。