お香の種類ガイド!塗香・焼香・匂い袋・練香・お線香。あなたに合ったお香を見つけよう!

お香の種類ガイド!塗香・焼香・匂い袋・練香・お線香。あなたに合ったお香を見つけよう!
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古来より人々を魅了してきたお香は、種類も香りも様々です。この記事では、代表的な5種類のお香とその特徴をご紹介します。自分に合ったお香を見つけて、香り豊かなひとときをお過ごしください。

塗香:心身を清める伝統のお香

塗香は、香木や漢薬などの香原料を細かくパウダー状にして調合したお香です。古くから日本では、邪気払い、魔除け、そして心身を清める力を持つお清めの香として、僧侶や修験者たちを中心に使われてきました。山中の寺院や修行場など、水で手を清めることが困難な場所では、塗香を用いることで清浄な状態を保つことができました。

塗香

焼香:故人への敬意と冥福を祈る香り

日本の葬儀や法要で欠かせない焼香は、白檀、丁子、桂皮などの香木を細かく刻んだものです。その歴史は古く、仏教の起源であるインドでは、遺体の腐臭を消すために使われ始めたと伝えられています。焼香の立ち上る香りには、故人と参列者の心身を清め、故人への深い敬意と、冥福を祈る気持ちが込められています。

匂い袋:魔除けと香りの楽しみ

匂い袋は、香木や漢薬などを細かく刻んだものを調合し、袋などに詰めて使用したり、室内に掛けて魔除けとして使われてきました。その歴史は古く、奈良時代中期以降に唐からお香の調合法が伝わった頃、日本でも匂い袋が作られるようになったと言われています。

練香:平安貴族が愛した香り

練香は、香木や漢薬などを細かくパウダー状にし、炭や蜂蜜などを加えて練り合わせたものです。古くは平安時代から貴族の間で嗜好品として楽しまれていました。源氏物語にもその名が記されており、当時は人それぞれが自分だけの香りを持ち、その香りもステータスの象徴であったと伝えられています。

お線香:仏壇での定番、様々な香りを楽しむ

お線香は、主に香木や漢薬を細かくパウダー状にしたものと、粘着剤(たぶ粉など)を混ぜてスティック状に成形したものです。

お線香の歴史は比較的浅く、諸説ありますが、江戸初期に長崎の五島一官が中国から製法を持ち帰り、日本で初めて製造を始めたとされています。

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お香は、古くから人々の生活に深く根付いてきた文化の一つです。今回ご紹介した5種類のお香以外にも、様々な種類のお香があります。ぜひ色々なお香を試して、あなたに合ったお香を見つけてみてください。お香の香りは、心を落ち着かせ、リラックスさせてくれます。忙しい日常の中で、ひととき自分だけの時間を持ち、お香の香りを楽しむのもおすすめです。

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