立春からさらに季節が進み、雪が雨へと変わり、大地に潤いをもたらす頃を迎えたことを表すのが「雨水」です。大地に潤いをもたらすこの季節は、心も体も軽やかに、新しい季節への期待に胸が躍る頃です。
今回は、「雨水」についてご紹介いたします。
雨水の意味・由来
雨水は2月19日頃に訪れます。
降る雪が雨へと変わり、雪が溶け始め、春へと移り変わっていく頃です。先人たちは、春の雨や雪解け水で大地が潤うこの時期を、農耕の準備をはじめる目安としていました。
雨水の頃の気候
立春を過ぎたとはいえ、まだまだ寒さが残る時期です。しかし、日差しは日に日に暖かさを増し、日中は春の陽光を感じられるようになってきます。
七十二候
雨水には、七十二候と呼ばれる、さらに細かく季節を分けた三つの候があります。
土脉潤起(つちのしょうきゅうおこる)
大地が徐々に温まり、春の訪れを感じる頃です。
霞始靆(かすみはじめてたなびく)
春特有の霞が立ち始め、ぼんやりとした景色が美しい季節です。
草木萌動(そうもくめばえいずる)
草木が芽吹き始め、生命の息吹を感じられる頃です。
雨水の年中行事や風習
雨水の頃の風習をご紹介します。
・雛人形を飾る
地域によっては、雨水から雛人形を飾り始める風習があります。