二十四節気のひとつ「清明」は、4月5日頃に訪れる、春の訪れを告げる大切な節気です。
今回は、「清明」についてご紹介いたします。
清明の意味・由来
清明は、4月5日頃に訪れます。
清明は「清浄明潔」の略で、清らかで明るいという意味です。冬の間の寒さが和らぎ、春の陽光が降り注ぐ中で、草木が芽吹き、花々が咲き誇る、生命力あふれる季節を表しています。
清明の頃の気候
清明の時期は、全国的に春の陽気がますます暖かくなり、過ごしやすい気候になります。日中は暖かくなり、朝晩は冷え込むこともあります。地域によっては、春の代表的な花が咲き始めます。
七十二候
清明には、七十二候と呼ばれる、さらに細かく季節を分けた三つの候があります。
玄鳥至(つばめきたる)
暖かい地方で過ごしていたツバメが日本へ渡ってくる頃
鴻雁北(こうがんかえる)
冬の間日本に渡ってきていた雁が北へ帰る頃
虹始見(にじはじめてあらわる)
春の陽光と雨によって、虹が見え始める頃
清明の年中行事や風習
清明の頃の風習をご紹介します。
・灌仏会
灌仏会は、お釈迦様が生まれた日に甘露の雨を浴びて誕生したという故事に基づき、お釈迦様の像に甘茶を注いで誕生を祝う行事です。