日本の言葉には、いにしえより力があるといわれてきました。
自然との関わりや暮らしの中からうまれた言葉に触れることで、毎日を「やさしく」すごすヒントを教えてくれるではないのでしょうか。
そんな思いを込め、「先人たちが守り紡いできた言葉」たちをご紹介していきます。
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心を豊かにする日本の言葉一覧(感情・行動編)
恋し
由来は諸説ありますが、相手に対して願いもとめるという意味を持つ「乞い」が転じて「恋」に なったといわれています。
古くは、異性だけではなく、花や鳥などの動植物や自然など、目に見えないものに対して慕う気持ちをこの言葉で表していたそうです。
しあわせ
由来は諸説ありますが、「し合わす」が幸せの語源で、「めぐり合わせ」が本来の意味といわれています。
「しあわせが良い(めぐりあわせが良い)」「しあわせが悪い(めぐりあわせが悪い)」というふうに使われていたそうです。
いにしえの人々にとって「しあわせ」とは、よい意味にも悪い意味にも使われ、よい運命も悪い運命も、めぐり合った「しあわせ」だったのです。
ゆるす
「許す(ゆるす)」の語源は 「緩ます(ゆるます)」から きていると言われています。
緊張で張り詰めた心を 緩ますことで 許せないと思っていたことも 許せるようになるのではないでしょうか。
心を豊かにする日本の言葉一覧(自然編)
いわし雲
小さな雲が、規則的のならんでいる姿がまるで「いわし」の群れのように見えることから「いわし雲」と言われています。
古代からこの雲があらわれると「いわしが大漁にとれる」という言い伝えから名付けられたという説もあります。 また、この雲があらわれると、雨が降ることが多いことから、天候が荒れる前兆として警戒されました。
木守り
木守りとは、収穫を終えた後に、来年もまたよく実りますようにと果実を採らずに1つか2つ残しておく風習のことです。
実を残すのは、豊作を願い神さまへ感謝のお供物としているのと、鳥たちなど生き物への感謝とも言われています。
自然からの恵を独り占めせずに、分かち合うという先人たちの優しい想いがこめられ風習です。
東雲(しののめ)
夜明け前、空が太陽が昇り始める前に徐々に明るくなり、茜色にそまることを東雲といいます。
春告げ草
梅の花の別名は「春告げ草」。他にも春の予感を感じさせる存在があるのです!うぐいすは「春告鳥」として知られ、ニシンやメジロは「春告魚」と呼ばれています。古代から人々は、動植物の営みから季節の変化を感じ取ってきました。
翡翠(かわせみ)
カワセミは、漢字で翡翠と書き、翡はオス、翠はメスを表しています。
羽は翡翠色、胸と腹はオレンジ色でとても美しいカワセミは「水辺の宝石」とも呼ばれ、宝石の翡翠(ひすい)はこの羽の色から名づけられたと言われています。
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日本の暦と言葉
古き良き時代から伝えられてきた年中行事と暦、そして言葉には、毎日を「やさしく」丁寧に暮らすヒントがあると思います。
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