1月は新しい年のはじまり。
今年はどんな年にするか、ワクワクしている人も多いのではないでしょうか。
新しい年の始まりは、心も体も清めて、新たな気持ちでスタートしたいもの。
古来では、良い香りが聖なる力となり邪気を払ってくれるという思想があり、なかでも殺菌能力の高いハーブは魔除けの効果が高いとして大切にされてきました。
殺菌能力の高いハーブはいくつかありますが、今回ご紹介したいのは、葉の形状が尖っていたりギザギザになっている針葉系のハーブ。こういった形状の葉のものは“武器”として例えられることが多く、ウイルスや菌などと戦い、私たちを悪いものから守ってくれます。また、呼吸を吐き出すサポートをしてくれるので、心のモヤモヤや不要なものを外へと吐き出してくれます。
今回は、針葉系のハーブの中から、心と体に活力を与えてくれるローズマリーをご紹介します。
心を清め清々しい気持ちでスタート
ローズマリーは古来より邪気などの悪いものを清めるハーブとして用いられ、魔除けのハーブ・神聖な力を宿す聖なる薬草とされてきました。
そのことから、大勢の人が集まる場所や満員電車など、なんだか疲れを感じる時に、不要なものから守ってくれる“プロテクター”としても使われています。
新しい年に植物のエネルギーたっぷりのローズマリーの香りを纏い、悪いものが心や体に入り込まないようにプロテクトしましょう。
自信と決断力がつくサポート
ローズマリーのシャープですっきりとした香りは、頭脳を明晰にしてくれるので、記憶力・集中力を高めたい時に良く、仕事中などに芳香するのもおすすめ。
また、無気力な状態や精神的な疲労を感じている時に、心を元気付けてくれる働きをし、自分軸へと意識を向けさせてくれるので、自分への信頼感を高め決断力を高めてくれます。
この新年、新しく決めた目標へと進むのにぴったりな香りですね。
若返りの媚薬“ハンガリーアン・ウォーター”
ローズマリーには、70歳で求婚されたハンガリー王妃の逸話が残されています。
当時、老齢のために体調を崩していたハンガリー王妃へ、イタリアの修道院からローズマリーのチンキ(ハーブをアルコールで漬け込んだもの)が献上されました。ハンガリー王妃は、そのチンキを使ったところ、健康を取り戻しただけではなく、隣国の20代の王子からプロポーズもされたことから、このローズマリーのチンキは“ハンガリー王妃の水(ハンガリアン・ウォーター)”と呼ばれ、“若返りの水”の別名も持っています。
ローズマリーは、少し枯れても復活しやすく、復活するごとに香りがよくなるという植物の特徴を持っています。そういったことから“若返りのハーブ・復活のハーブ”とも言われていたのかも知れませんね。
information
学術名 | Rosemarinus officinalis |
科名 | シソ科 |
主産地 | フランス 他 |
抽出部位 | 枝先 花 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
毛利元就が語ったとされてる言葉で、「一年の計は春にあり、一月の計は朔にあり、一日の計は鶏鳴にあり」があります。これは、何事も最初が肝心という意味が込められています。ローズマリーの香りで決意をし良い一年のスタートを切りましょう。
ローズマリーQ&A
ローズマリーの花言葉を教えてください。
ローズマリーは、小さな青い花を密集させて咲かせる、可愛らしいハーブです。地中海原産で、古くから神聖な植物として扱われてきました。そんなローズマリーには、多くの花言葉が付けられています。代表的な花言葉をご紹介します。
1. 追憶
ローズマリーの香りは、記憶を活性化する効果があると言われています。そのため、「追憶」という花言葉が付けられたとも言われています。
2. 貞節
ローズマリーは忠誠と貞節の象徴として広く認識されていました。結婚式では、花嫁が新郎にローズマリーを贈る習慣があり、永遠の忠誠を誓う意味が込められていました。
3. あなたは私を蘇らせる
この花言葉は、ローズマリーの香りに人を元気づける力があるというところから付けられました。落ち込んだ時や疲れた時に、ローズマリーの香りを嗅ぐと、気持ちがリフレッシュされて活力が湧いてくるということから花言葉が付けられたとも言われています。