一休さんも愛したお香の魅力:香十徳が叶える、心豊かに彩る10の喜び

一休さんも愛したお香の魅力:香十徳が叶える、心豊かに彩る10の喜び
この記事はだいたい 6 分前後で読めます。

皆さん「香十徳」という言葉を聞いたことがありますか?

これは、11世紀の中国で書かれた漢詩で、お香の10の効用を詠んでいます。日本に広めたのは、あの奇想天外な禅僧、一休さんでお馴染みの一休宗純。その一休さんが愛したお香の魅力を、現代を生きる私たちも体感してみませんか?

ここでは、香十徳のそれぞれにどんな意味に触れていきたいと思います。

五感を研ぎ澄まし、心を解き放つ至福の時間

1.感格鬼神

感は鬼神に格(いた)り
意味:感覚が研ぎ澄まされる

お香の繊細な香りは、五感を優しく刺激し、潜在能力を引き出し、集中力や洞察力を高めてくれます。忙しい日常で鈍感になった五感を、お香の繊細な香りが呼び覚まします。

ふとした瞬間、自然の美しさや人の温かさに気づけるかもしれません。

例:朝一番に焚く香りは、頭と体を目覚めさせ、1日を清々しくスタートさせてくれます。

2.清淨心身

心身を清浄にし
意味:身も心も清らかにする

心を落ち着かせ、雑念を払い、本来の自分へと導いてくれます。清々しい香りに包まれて、心身ともにリフレッシュしましょう。

例:仕事や家事の合間に焚くお香は、ストレスを軽減し心を穏やかにしてくれます。

3.能除汚穢

能(よ)く汚穢(おわい)を除き
意味:ケガレを取り除く
空間を清め、邪気やネガティブなエネルギーを払拭し、心地よい空間へと変えてくれます。お香の優しい香りが、あなたの部屋を特別な空間に変えてくれます。
例:ヨガや瞑想前に焚く心静かなお香は、集中力を高め内省を深めてくれます。
 

4.能覺睡眠

能(よ)く睡眠を覚し
意味:眠気を覚ましてくれる
集中力を高め、頭脳を活性化させ、眠気を吹き飛ばし、仕事や勉強の効率をアップさせてくれます。
例:仕事や勉強、読書前に焚くと集中力が高められ、作業効率を向上してくれます。

心静かに、自分と向き合うひととき

5.静中成友

静中に友と成り
意味:孤独なときに心を癒してくれる
静寂の中で心を鎮め、そっと寄り添い、心を癒してくれます。孤独感を和らげ、自分自身と深く向き合う時間を与えてくれます。
例:寝る前に焚くと心が落ち着き、深い眠りへと誘います。

6.塵裏偸閑

塵裏(じんり)に閑(ひま)を偸(ぬす)む
意味:忙しい時にも心を和ませてくれる
忙しい日常に安らぎを与え、心を落ち着かせ、ストレスを軽減し、リフレッシュさせてくれます。深呼吸と共に、心と体の緊張を解きほぐしましょう。

7.多而不厭

多くして厭(いと)わず
意味:多くあっても邪魔にならない
どんな香りでも、心地よい香りは心を豊かに彩り、空間を華やかに演出してくれます。気分やシーンに合わせて、お気に入りの香りを選んでください。
例:季節に合わせて香りを選ぶのもおすすめです。季節ごとに変えて季節の移ろいを香りで楽しむこともできます。

8.寡而為足

寡(すくな)くして足れりとす
意味:少なくても十分香りを放つ
少量でも芳醇な香りが広がり、豊かな香体験を叶え、心を満たしてくれます。

香りに包まれて、心身ともに満たされる

9.久蔵不朽

久しく蔵(たくわ)えて朽ちず
意味:長い時間が経っても朽ちない

時間を経ることで、香りが変化し、深みが増していきます。まるでワインのように、お香の経年変化も楽しみの一つです。

10.常用無障

常に用いて障り無し
意味:常用しても害がない

毎日安心して使用できる、天然素材で作られた、心身に優しいものです。(天然素材で作られたお香をお選びください)

いかがでしたでしょうか?香十徳に込められた深い洞察力は、私たちに香りの持つ豊かな可能性を教えてくれます。

お香を焚くことは、単なる香りを楽しむ行為ではなく、心を整え、自分自身と向き合い、人生をより豊かに彩るための大切な時間となるではないでしょうか?

一休さんも愛したお香の魅力をあなたもぜひ体感してみてください。

一休さんが愛したお香の10の効用、「香十徳」

心と体を整え、豊かな時間を過ごすためのヒントがここにあります。

関連記事
image
塗香で叶える、心と体の豊かな彩り ~香十徳を紐解く~ 忙しい毎日を駆け抜ける私たち。心地よい香りに包まれ、心身をリフレッシュしたいと願うことも多いのではないでしょうか。そんな……
TOPへ